EMF

AFTER SOME SONGS / JOEL CHADABE 税別価格\1,500

Joel Chadabeは電子音楽財団「Electronic Music Foundation」の代表でもあり、電子音楽或いはコンピューター・ミュージックの歴史において非常に重要な位置を占める人物です。とりわけ彼の著書「Electric Sound」は多くの重要人物へのインタビューや電子音楽の歴史を綴った極めて貴重な文献として大きな価値をもっています。かの歴史的音楽ソフト「M」を1986年に発売したIntelligent Music社の代表でもあり、このアルバムでも「M」は全編で用いられています。優れたパーカッショニストであるJan Williams(ヴィブラフォーン、マリンバ、ウッドブロック、ボトル、その他のパーカッション)やBruno Spoerri(サクソフォーン)、Reto Weber(udu、djembe)といった演奏家達とのコラボレーションによって作成されたこのアルバムは非常に心地良い、親しみあるサウンドが特徴ですが、その底辺には極めて複雑な構造が存在しています。


GREEN IDEAS FURIOUSLY ASLEEP / GEORGE TODD 税別価格\1,315

Middlebury Collageの教授George Toddが、全編シンクラヴィアで作成したエレクトロ・アコースティック・ミュージックです。作曲の手段として"リ・シンセシス"という手法を用い、まさにコンピューター・ミュージックという形容のぴったりくる、独特の音世界を構築しています。ユニークなコンセプトもさることながら、そのサウンドはさながらコンピューターの基盤をイメージさせるようなものから非常にロマンティックなものまで、色彩豊かで決して飽きさせません。


THE TERRAIN OF POSSIBILITIES / BILL ALVES 税別価格\3,000

Bill Alvesの音楽にはコンピューターによって変化された声や楽器の音などが使われ、そのフレーズや音色は極めて魅力的です。それはとても繊細で音楽的なものですが、サウンドのイントネーションやチューニングなどには数学の論理が適用されています。Alvesは「古代ギリシャの音楽からはまさに"数学"という言葉を音で聞くことができる...」といっていますが、もしこれが数学でできた音楽だというなら、もう音楽の才能は必要ないのかも知れません...。とにかく素晴しい作品です。



THE GHOST IN THE MACHINE / JON WELSTEAD,YEHUDA YANNAY&STEVE NELSON-RANEY 税別価格\1,500

Jon WelsteadとYehuda Yannayによるコンピューター&エレクトロニクス作品集。タイトルの 'The Ghost In The Machine' は作家のArthur Koestlerとその著書に因んで名付けられています。1987年から1996年にかけて作曲された6曲を収録し、いずれも電気と演奏者との役割をあいまいにするといったコンセプトのもとで作成/演奏されたものです。'In Between Us' (1989)という曲ではDavid ZicarelliがJoel Chadabeらとともに開発したコンピュータ・プログラム「M」を用いたセッションを聞くことができます。


ECHOI,THE FRAGMENTS OF ARCHILOCHOS,NON-IMPROVISATION / LUKAS FOSS 税別価格\1,500

1960年代から1970年代にかけて、NYのクリエイティブ・パフォーミング・アーツは現代音楽の発展における中心的役割を担ってきました。そしてこのセンターの創設者の一人でもある作曲家のLukas Fossは、常にその中心的存在として活躍してきた人物です。このCDに収録された音源のオリジナルは1968年にWergoより発売されたLPレコードで、1997年8月15日-彼の75歳の誕生日を記念してこのCDが製作されました。収録曲はEchoi(I,II,III,IV)、The Fragments of Archilochos、Non-Improvisationの3曲。

「私の人生の中で、彼ほど強烈なインパクトを受けた現代音楽家は他に存在しない...。」(Jan Williams -パーカッショニスト-)


ELECTROPHONIC MEANS / EDWARD MATTILA 税別価格\1,500

様々なテクニックを駆使して作成されたEd Mattilaによる電子音楽作品を1枚に収めたCDです。いずれの作品においてもクリアで美しいサウンドが提示され、その中でもいくつかのサウンドは特に自然を喚起させる響きを持っています。収録された楽曲は'Pelagos' (1992)、'Dreaming Up the Cosmos'(1995) 、'Caracole'(1991), 'Repercussions' (1987), 'Primordius' (1992), 'Movements for Computer' (1984)の6曲で、Dreaming Up the CosmosではFrancisco Alarconによる詩 'In Xochitl in Cuicat'が素材となっています。


STORIES HEARD&RETOLD / BOB GLUCK 税別価格\1,500

作曲家/ユダヤ宣教師でもある作者のBob Gluckは「私の愛する現代音楽の美学とユダヤの文化を一緒に用いようとした。」と語っています。しかし誤解のないように言っておくと、これは宗教音楽ではありません。宗教的なサウンドを用いた音楽です。'Scene/Seen in Shul' (1997)は1967年から1997年にかけてのユダヤ教の集会の音をベースにしたサウンド・コラージュ作品。'Yiddish Songs' (1996)は声、メロディーの断片、言葉、電子音などがミックスされたもの。そして'Jonah Under The Sea' (1997)も様々なサウンドのコラージュによるものです。またYiddish SongsではMacintosh用のプログラミング言語「MAX」が作曲に用いられています。


LANGUAGE,MESSAGE,DRUMMAGE / HERBERT BRUN 税別価格\1,500

Herbert Brunによるテープと様々な楽器のための作品集です。演奏にはLaSalle Quartet, Kathleen Keasey (piano), James Culley (snare drum), University of Illinois New Music Ensembleらが参加しています。収録された楽曲は'Futility 1964' (1964), 'Five Pieces for piano (Op. 1)' (1940-45), 'Anepigraphe' (1957), 'String quartet #2' (1957), 'Trio for flute, double bass, and percussion'(1964), 'Piece of Prose' (1972), 'just seven for drum' (1987), 'Gesto for piccolo and piano' (1965)の8曲。


WAYFARING SOUNDS / HERBERT BRUN 税別価格\1,500

Herbert Brunによるテープと様々な楽器のための作品集です。演奏にはPercussion Group Cincinnati、Eckart Schloifer(viola), Performers' Workshop Ensemble, University of Illinois New Music Ensemble, Arun Chandra and Herbert Brun(conductors)らが参加しています。 収録された楽曲は'Non Sequitur VI (1966), 'Wayfaring sounds' (1959), 'on stilts among ducks' (1997),'Sonoriferous Loops' (1964), 'Infraudibles with percussion' (1968-84), 'Sentences Now Open Wide (SNOW)'(1984)の6曲。


MUTATIS MUTANDIS / HERBERT BRUN 税別価格\1,500

Herbert Brunによるソロ楽器とアンサンブルのための作品集です。演奏にはBlackearth Percussion Group, LaSalle Qartet, Univiersity of Illinois New Music Ensemble (Herbert Brun, conductor), Lesley Olson (flute), Charles Lipp(bassoon),William Heiles (piano)らが参加しています。 収録された楽曲は 'Gestures for Eleven' (1964), 'Trio for trumpet, tronbone,and percussion' (1966), 'The Laughing Third' (1995), 'String Quartet #3' (1963), 'Sonatina for bassoon alone' (1953), '"at loose ends:' (1974), 'mutatis mutandis 7' (1968-87), 'Nonet' (1969)の8曲。


SAWDUST / HERBERT BRUN 税別価格\1,500

Herbert Brunはこの作品を彼自身のコンピューター・ミュージック・プログラム「SAWDUST」を用いて作成しました。収録された楽曲は'Dust' (1976), 'More Dust' (1977), 'Dustiny' (1978), 'A Mere Ripple' (1979), 'U-TURN-TO' (1980), 'More Dust with percussion' (1977), 'i toLD You so!' (1981)の7曲。 'More Dust with percussion'では演奏にPercussion Group Cincinnatiが加わっています。電子音がそのほとんどを占めるこの CDは、今回リリースされた彼の4枚のアルバムの中では極めて異色の存在です。